法曹会BOOKS

本書は、平成３年度司法研究員である筆者らが、主として東京家庭裁判所における実務の取扱いをベースとして、遺産分割事件を適正迅速に処理するための調停及び審判手続の運営の在り方について、共同討議した結果をとりまとめたものである。本書の特徴は、実務上生じる問題点を網羅し、これに対し具体的な例をあげて水準の高い検討を加えている点にある。検討事項の中には、従来あまり論じられていなかった問題点に踏み込んだものもあり、実務的に非常に有用である。